なにをしてきたのかと自分に問う日

土曜日に放送されたスポーツ大陸「市民に捧げた初優勝~オリックス、大震災からの奇跡」という番組がものすごく心に沁みいりました。

「がんばろう神戸」

私は当時、東京にいたこともあり地下鉄サリン事件などの方が気がかりでオリックスの奇跡の優勝については「よかったなぁ、そしてすごいなぁ。阪神はったくもぅ・・」くらいしかなかったのですが、番組を見て当時のことに思いをはせることができました。選手も自主トレを引き上げてきたり、自主トレなんてする余裕もなかったでしょうし野球をできる環境になく準備できていなかったのだと。キャンプもなんとかそろったけれど街のこと、家族のこと、隣人のこといろいろ心に去来したと思いますしマスコミからも神戸や震災についての質問ばかり集中しようにもほんとに難しい環境だったんですね。

この神戸で頑張って野球をすることというのは戦後復興への灯火となった広島市民球場での野球を少し彷彿とさせられるような気がしました。
「こんな時だからこそ、神戸で試合をしようと決断した。」「お客様はみんな来れないかもしれないけれど、一人もいないかもしれないけど、でもここでオリックスが試合をしているということが絶対なにかのかたちで精神的にでも神戸の市民の手助けになるからいいと」こんなふうに球団が決断したのはほんとうに大きいことだったと思います。

「神戸市民のために野球をしよう」
戦力云々でなくこの気持ちがチームをまとめ優勝へのつながっていったんでしょうね。
ユニに縫いつけられた「がんばろう神戸」
開幕試合に集まった観客はなんと3万人。これって震災後3ヶ月なんですよ(涙)
そのファンの姿はみんなと一緒に頑張りたいとオリックスの選手をものすごく勇気づけたことでしょう。

神戸の人たちはイチローや田口の若手の成長と輝きに未来への希望を見て、佐藤などのベテランの老練と執念に逃げずに踏ん張ることの輝きを見たのではないでしょうか・・・。

でも勝負事はそんな簡単なものでなく、得点力の低い打線もあって思うように勝てなくなってしまう。その時に(故)仰木監督は勝つために何をするのかを徹底的にデータをよみとり活用していったそうです。そんな将の思い、神戸への思い、ファンへの思いいろんな思いでチームはひとつになって戦ったんですね。

猫の目打線、勝ちパターンの確立、仰木マジック・・・
神戸で優勝を決めるという思いはかなわなかったけど、その試合で逆転を許した平井にかけられる声援。
勝負に徹してきたけど、最後の最後に情というものもあるという采配、それが最後の方に疲れでぼろぼろの平井を決めたその位置で起用すること。
全てに心揺さぶられました。

「皆さんの笑顔が忘れられない。球場に来てくれた人の笑顔が・・・」
そう語った藤井。そんな野球が16年前にあったのだと・・・。

この16年私は何をしてきただろうか・・・。無為に過ごしてきたのではないだろうか・・・。
そんな反省をかみしめて宝物である色紙を取り出し見つめた1月17日となりました。


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この記事へのコメント

あこ
2011年01月18日 18:08
sorakoさん、こんばんは。

福岡は凄く寒いみたいですが、体調は大丈夫でしょうか?

『がんばろう神戸』もう16年が経ったんですね。早い感じがします。震災に遭われた方々にとっては、一年一年がとても重く長い日々だったのでは・・。
当時私は大阪市内に住んでいましたが、阪神地区に近い地域だったので、地震の影響を受けた住宅も多々ありました。
連日ニュースで見る神戸の街は目を伏せてしまいたくなる光景ばかりでした。
今も凄く印象に残っているインタビューがあります。余震の恐怖から逃れる為に大阪に向かって何時間も線路を歩き、電車が動いてる駅に辿り着いて電車に乗って大阪に着いた時に、「人々はいつも通りの生活を送っていて、スーツを着て仕事をしてる人、買い物を楽しむ人、自分がさっきまでいた街の出来事は夢だったのだろうか」と混乱した。というものでした。
それほど地震での破壊がすごかったんです。
そんな状況下で野球をする事に対して、本当にたくさんの苦難があったと思います。
でも、それは凄く市民の力になったはずです。
『がんばろう神戸』その言葉の通り皆が頑張ったのではないでしょうか。
私が偉そうに言える事ではありませんが。

オリックスの勝利は、いろんな意味で私も嬉しかったです。昔、近鉄が好きでその当時監督をされていたのが仰木さん。
情が深い時もあれば、すごく冷淡な時もある方だと選手の人に聞いた事があります。だが、勝負に徹する気持ちが強く、又そのブレない気持ちが指揮官として素晴らしかったと。

神戸がひとつになった16年前。今もその気持ちが受け継がれているといいですね。
ニュースで『震災を知らない子供達』というのをやっていて、そう思いました。
sorako
2011年01月18日 22:22
あこさん♪
16年ってほんとにそんなに時間がたったのだなぁと。
震災の時に東京にいた私には語ることはできないですが、東京でテレビでみた映像は忘れることはできません。

ただこの番組をみてオリックスが神戸から離れていくことについてのなんとも寂しい思いが再燃しました。でも、あの頃の思いや気持ちは消えないでしょう。
今年は福岡なのでオリックスの試合を見るのも増えそうです。

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